「不妊治療の効果をもっと高めたい!」「子宮内膜症の私にも鍼灸治療って効果的なのかな?」長年続けてきた不妊治療に、疲れ始めてはいませんか?
ストレスもかかる不妊治療。できるだけ早く妊娠して、不妊治療を終わらせたいですよね。
今回は子宮内膜症について考えます。子宮内膜症の場合、鍼灸は、不妊治療の効果を高めてくれるのでしょうか?
■子宮内膜症
子宮は受精卵を受け入れて、胎児を育てて行く場所。
子宮の内側にある子宮内膜は周期に合わせて増殖と剥離を繰り返して新しくなり、古い子宮内膜は月経時に月経血として体外に排出されます。
その子宮内膜が、子宮以外の器官である卵巣などで増殖と剥離が繰り返されてしまうことを子宮内膜症と呼びます。
良性の病気で、命に関わることはありません。しかし、子宮以外で子宮内膜の増殖、剥離が繰り返されると、痛みを引き起こします。
また、子宮内膜症が卵巣で起こることにより、卵巣に炎症が起こると、妊娠しづらくなってしまいます。卵管においても同様です。
この病気、実は30〜40代の女性に多いといわれています。何が原因なのでしょうか?
残念ながら明確な原因はまだ明らかにされておらず、ストレス、免疫力の低下、身体の冷えなど、複合的な理由とされています。原因が複合的だと、薬や手術で根治するのは、難しそうですよね。
では子宮内膜症の場合はどのような治療をすれば、不妊治療の効果を高められるのでしょうか?
■鍼灸によるアプローチ。
子宮内膜症のあなたにおすすめなのが、鍼灸治療です。鍼灸治療ならあなたの不妊治療にも効果的にお手伝いができるでしょう。
東洋医学では身体の冷えを「冷え」と呼び、体の不調の多くは冷えからきているとも考えています。身体の冷えは自然治癒力の低下にもつながっていて、免疫力の低下の原因の一つとも言われています。
鍼灸では冷えを改善することで免疫力を上昇させます。
また、ストレスを感じる一因として、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。自然治癒力が高まることで、自律神経のバランスも改善できる可能性があります。
つまり、複合的な理由からくる体の不調や体質改善、メンタル系の問題にも鍼灸治療は効果をもたらすのです。
今回は子宮内膜症の場合、鍼灸治療を受けることは効果があるのかについて考えてみました。
子宮内膜症という現在ある症状に対しては、現状で最も効果的な治療は手術になってしまいます。
□しかし腹腔鏡による開腹によっても腹膜の癒着によるオペ後の腹腔内臓器の機能の低下が懸念されます。
□さらに、子宮内膜症はオペ後も完治しにくく、時間とともに再発を繰り返しやすい性質を持っていますので、体外受精などを行なっている方は、採卵をまずは優先させることが望ましいでしょう。
そういった治療環境の中で、一つの方法としての鍼灸治療による子宮内膜症に対するアプローチは、ソフトで体質改善を狙ったものとして、選択肢にあって良いものではないでしょうか。
腹部血流を促し、温め、気血水の動きを効果的に行うことで、症状の原因に対する改善を行うことは、卵巣機能の賦活などと合わせて期待できるでしょう。
子宮内膜症にお悩みのあなた。ぜひ一度、鍼灸治療を受けてみませんか?