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なぜ、人は頑張るのでしょうか?

不妊治療は最後にしか成功はありません。その途中では、治療の結果は失敗の連続になります。

赤ちゃんが生まれて、初めてハッピーエンドなのですが、そこまでの過程は我慢の連続なのです。

でも考えてみると、これはごく自然なことかも知れません。なぜなら今週期排卵された卵も4〜5ヶ月前には、1000個ほどあった卵胞の中から勝ち残った卵だからです。

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自然周期で排卵される主席卵胞は、大体1個ですよね。卵巣の中で寝ていた原始卵胞が目覚め、AMHを出しながら成長を始めて、5ヶ月間かけて減数分裂の後期を行うことで、染色体のタンパク質の配列を転写(コピー)していくのです。

5ヶ月ほど経ってコピーが最終局面に入り、生理が始まってからFSH(卵胞刺激ホルモン)を受け取りながら、主席卵胞を目指して最後の成長過程に入ります。

14日程で排卵日が近付き、その時に1番大きく成長できたものが、主席卵胞となってLHサージを受けて排卵します。

その瞬間に、5ヶ月ほど前には1000個ほどあった卵の中から、1位だけが選ばれて受精の権利が与えられます。

つまり、残りの999個の卵胞達は、儚くも消滅していったのです。

あなたの普段の生理週期の中で、排卵された1個の卵の誕生の陰には、多くの卵胞達の競争と悲劇のドラマがあったのです。

当然、女性が子供をもうけるのも、一生のうちに2〜3人ほどでしょうから、そこまでして勝ち残った主席卵胞も殆どが、受精することなく消滅する運命なのです。

ここで精子のことも考えるなら、一回の射精で放出される精子の数は1〜3億とも言われていますが、そのうち受精する精子は1個なのです。

しかも、男性は生殖能力を得てから、無自覚のうちに精子をどんどん作っているわけですから、特に若い時はどんどん射精しないと後がつかえてしまうのです。

ですから、毎日あるいは年齢が上がってくれば、毎週でも在庫の精子を放出していかなければなりません。

つまり、おびただしい数の精子が作られても、受精できる精子に至っては、奇跡的な確率を勝ち残った事になります。

卵子も精子も、奇跡的な確率を勝ち残ったものだけが、赤ちゃんとなってこの世に出現することを考えると、みんな命をかけて戦っているのです。 

より進化した生物へと成長し生まれた後にも、もっと意義のある人生を目指して、一生の目標を目指して突き進むことが生命の定めのようにも思えます。

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これらのことは、太古から延々と続けられて来た自然な事で、どんな生物も無意識に行っているのです。遺伝子の命令の通り行われ続けていると言っても良いでしょう。

なぜ頑張るのか?

それが生命の本分だからだと、あなたも気が付いたのではありませんか。