その他の症状でお悩みの方

不妊治療をお休みしたい時に、考えたい大切なこと。

不妊治療で体外受精をすれば、子供は流石にできるだろうと、ほとんどの方が思っているものです。

ところが、体外受精は7回しないと一人の出産に至っていないという、日本での平均値の統計があります。

そして20代の健康な男女がタイミングを合わせても、3〜4回に一回しか妊娠しないという統計もあるのです。

つまり人は若くても、いつもすぐに妊娠する生き物ではないということです。

それが不妊治療を始めたとなると、年齢も30代後半から40代中盤ほどの方が多い現状です。卵の質が老化して、精子も歳をとっている状態からですから、たとえ体外受精に臨んでも、なかなかすんなりと妊娠から出産へ進めるものでもないのです。

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だからこそ、多くの患者さんがこの不妊治療に悩みながら、挑戦を続けているのです。

不妊治療は最後に出産できる時だけがうまくいくのです。それまでの採卵、培養、移植などの度重なる工程は、失敗の連続になります。

その失敗の痛手で、心も体も疲れてしまい悲しくなって、一旦おやすみ周期に入るという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そういった一時避難的なお休みは、心を養い体を休めることで、次の治療への滋養の期間として大切なものだと思います。

ところがこの長い不妊治療の道のりの中では、度重なる失敗の連続に見舞われて、何度も一からやり直しを迫られるのです。

だんだん私は赤ちゃんを産むことは出来ないのではないか?といったマイナス思考が頭を持ち上げてきて、気持ちの張りが失われてしまいます。

たとえば採卵しても、凍結できる卵が一つもなかったなどといった事が起こると、次の治療のスタートを見据えたお休みではなく、この治療から逃避したいというお休みに、その内容が変わってしまうのです。

そしていつしか、治療そのものや、病院や治療院への懐疑心などが目覚めて、ネットなどで様々な情報を探しては、治療への冷静さを欠いた独自の判断が生まれ始めます。

その結果は、一か八かの強刺激による採卵に変更してしまったり、得体の知れない怪しい治療院への通院などへと迷走し始めます。

こんな事がどうして起こるのでしょう?

それは、治療がうまくいかない理由を、自分以外への原因に転化するしか、心の安定と自尊心を保てなくなるためなのです。つまり、無意識のうちに自身を守っている反応なのです。

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それは仕方がない事なのかも知れません。頑張っているのに何度も自分の体に裏切られるような結果が続くのです。

ただ、ここで注意が必要なのは、あなた自身の体にある原因を素直に見据えないと、あなたがあなた自身を騙していることになってしまうことです。

その無意識の冒涜とも言える行為が、あなたの本来の自信や信念を崩して行く事で失われる将来への損失は、大きいものになるでしょう。

見えざる言訳で守られた、難しいことから避けようとする行動が、一度あなたに定着すると、人生の時々にしつこく現れては、物事の本質から目をそらそうとするからです。

真実をしっかり見つめる強さが求められているのも、この不妊治療の特徴と言えるかも知れませんね。