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不妊によい漢方  〜ヨモギ2

前回食する効能についてお話ししましたので、今回はお灸とよもぎ蒸しのお話です。

●よもぎ蒸し

韓国で600年前からの伝統療法で、産後の肥立ちを助けるために始まったと言われています。マントを着て穴の開いたイスに腰掛け、イスの下から上がってくる乾燥したよもぎや数種類の薬草を煮立てたスチームを浴びます。

おまたを温めることで骨盤内臓器が温まり、血流促進されます。有酸素運動の効果があり、骨盤まわりの筋肉も鍛えられます。 温めて汗をかくイメージが強いですが、実はよもぎ蒸しの一番の目的は薬草成分の粘膜・皮膚吸収です。よもぎは安胎作用、女性疾患への適用、子宮卵巣の浄化作用があります。膣や肛門の粘膜は腕の皮膚と比べると数十倍の吸収力がありますので、成分を効率的に体に行き渡らせることができます。

子宮や膣が冷えて硬いと、内診などでも痛みや不快感が出やすいですし、不妊治療自体のストレスと緊張もほぐしてくれます。 以前よくおなかや腰にカイロを貼っていたのですが、質の違う温まり感がありますよ!

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●お灸

お灸でつかう「もぐさ(艾)」は乾燥させたよもぎから出来ています。漢方で「艾葉ガイヨウ」と呼ばれるよもぎ。艾とは「病を止める」という意味があるそうです。

お灸をすえるとシネオールという精油成分が揮発し皮膚に、また煙の匂いにも含まれます。 シネオールはユーカリオイルの主成分でもあり、爽やかな香りはリラックスをもたらし、殺菌消毒、鎮痛鎮静効果があります。

「鍼は気を動かし、灸は血を動かす」といい血(けつ)とは血そのものや女性疾患、器質的な病変、デキモノの類も指します。よもぎの血液浄化作用は折り紙つきのようです。

鍼灸の学生時代、よもぎを摘んで来てもぐさを作る実習がありました。干したよもぎをすり鉢にあてます。もぐさになる葉の裏の産毛部分と、茎や葉っぱの要らない部分をどんどん分離させ、出来上がるのはほんのわずか。そして数年寝かせた方が質が良く柔らかく染み透る熱を出せるようになります。
もぐさ作りも、良い卵を採るのも地道な下準備が必要なんですね。 でもせっかくなら、わいわい楽しくやっていきましょう♪