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子作りって、人類にとって何なの?

東京国立科学博物館へ行ってみました。上野の森に古くからある博物館ですね。小学生の時に行ったきり、数十年ぶりだったのですが、ここの常設展が素晴らしかったのです。

特に地球の歴史というフロアでは、動物や植物の進化の歴史が展示によって説明されていたのですが、様々な生き物が進化を続けながら生き残り、今日に至っても、その命の営みを続けている様子は、生き物の多様性と、命の限り生き続けよう、遺伝子を進化させ伝え続けよう!というパワーに満ちて、圧倒されました。

よくもこれだけ多くのサンプリングと、系統を整理することができたなと思うと、人間の持っている"知を伝えようとする力"のすごさや、全てものを解明したいという探究心の驚異をも目の当たりにて驚きの連続でした。

生きるってなぜ?とか、人って何?とか大きな疑問と、それを解き明かして来た人類の歴史の驚嘆と共に、人って個人単位や一般レベルで見ると、なんでこんなに進歩しないものなのだろう?という生物としての限界点も合わせて観ると、なんとも不思議な気分になるのです。

さてそんな中で、人はどう生きたら本当の幸せを感じるのか?という私の中にもある疑問に対する一つの答えをここで提示する事で、不妊治療を超えてでも我が子を欲しいと奮闘する、多くの患者さまに対する「一つの花向け」になるのでは思ったのです。

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その答えとは、「私が生まれて来た時よりも、少しだけ世の中を良くしたと確信して死ねるなら、きっと私の人生は、価値のある幸せな人生だったと言えるのではないか」というものです。これは自分が生きた証として、良いものを残したいという、生き物が持った最終的な目的であり、存在理由でもあると思えるからです。

全ての生物はこのために生まれ、生きて、死んでゆきます。それが歴史となって地球上に積み重なってゆくのです。例えば海の中でも、森の中でも、そこに堆積している地層は、過去に生きて来た動植物の遺骸が堆積した栄養層の上なのです。その薄い層の上に、現在の動植物の生存圏が形成されていることに気がつくと思います。それが実は、生物が生きるということなのです。先人の死骸の上に地層となって都市が築かれて、生活が営まれてゆくのです。

だから私もいつか死んで、先人の死骸となって土や空気中に紛れてゆくのです。それはそれで幸せなことですね。でもその前に何もしないでは死ねません。

私の場合でしたら、赤ちゃんが欲しいご夫婦に、一人でも二人でも子宝に恵まれていただくためのお手伝いをすることです。そんな甲斐があって一人でも二人でも新しい命が生まれてくれたなら、私の生きたことにも意味ができます。

こんな幸せなことは、なかなかないのではありませんか?みんなが喜ぶし、私も死んだら閻魔様にご報告できます。そしたら地獄では無くて、天国に行けるかも知れませんね。(笑)

私が死んでも新しい命が残って、世の中のために力を尽くしてくれるなんて、考えただけでも素敵なことです。そのうちに回り巡って、私も別な形で命をいただける時もあるでしょう。

子作りは、そんな純粋な愛情によって生まれる自然な行動です。だから尊いと思います。そこにチャレンジすることがすでに素晴らしいのです。

それをお伝えできれば、それでよしということですね。

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