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不妊症の検査1

不妊症の検査について今回は卵胞期の検査について説明します。


日本では、「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性向をしているにもかかわらず1年以上妊娠しない」カップルを不妊としています。アメリカの生殖医学学会では女性の年齢が35歳以上で6ヶ月避妊をしないで性向をしているのに妊娠できないカップルは不妊検査を受けることを提唱しています。
では、不妊検査がどのようにして行われ進んでいくか卵胞期、排卵期、黄体期、その他の順番で説明したいと思います。


不妊検査は月経周期によってできる検査がことなります。


卵胞期(低温期)...ホルモン値血液検査、子宮卵管造影検査(HSG)
発育卵胞の計測(超音波エコー検査)、通気検査、
子宮鏡検査

排卵期...フーナーテスト、排卵診断薬検査(尿検査)
卵胞計測、子宮内膜厚、子宮頸管粘液検査

黄体期(高温期)...ホルモン値血液検査、排卵後の黄体
子宮内膜厚の確認や計測(超音波エコー検査)

その他...基礎体温、子宮頸がん(月経中以外)、クラミジア検査(月経中以外)
甲状腺機能検査、感染症スクーリニング検査、抗精子抗体検査、
AMH(抗ミュラー管ホルモン値)、テストステロン
CA125(子宮内膜症などの活性検査値)


卵胞期(低温期)の不妊検査について

ホルモン値の血液検査

月経が始まって3日目〜5日目に行います。月経周期で女性ホルモンの値は変動します。まだ、あまり変動していないこの時期にホルモン検査を行います。

基準値 E2(エストレジオール)25〜40

    LH(黄体ホルモン)3.0〜5.0

P4(プロゲステロン) <0.6

FSH(卵胞刺激ホルモン)6〜10

※クリニックによって多少違いがあります。


子宮卵管造影(HSG)

精子と卵子が出会場所であり受精卵が通る道である卵管が詰まっていないかの検査です。この検査は子宮の状態も検査することができます。

検査の仕方

検査は造影剤とレントゲンを使用して行います。膣から子宮内にチューブを入れて固定し子宮口から造影剤を注入します。造影剤が広がる様子をレントゲンで撮影します。詰まっている部分があると造影剤がピンポイント詰まるのでとてもわかりやすいです。

検査で分かること

卵管閉塞、卵管狭窄、卵管炎、子宮奇形、子宮筋腫、卵管や子宮の癒着など
卵管造影の油性と水溶性の違い
一般的に造影剤は油性のものを使用しているため造影剤を使用した直後と翌日の2回レントゲンを行います。水溶性の造影剤の場合は同じ日に時間をおいて2回撮影します。1日の検査時間は10分程度で翌日のレントゲンの結果もそれほど時間はかかりません。

検査時期と費用

生理終了から排卵までに行う検査です。卵管造影を行うことで卵管の軽度の詰まりが解消され卵管が通りやすくなり自然妊娠しやすくなることがあります。費用は病院によってもことなりますが1回あたり5000円〜15000円ぐらいが相場です。


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発育卵胞の計測(超音波エコー検査)

超音波卵胞計測は経腟プローブを膣内に挿入して卵胞の径を測定し排卵時期を予測し複数の卵胞が発育している場合には球形にならないので最大径と最小径の平均をとります。自然周期だと卵胞は1日約1.5㎜〜3㎜育ちます。
月経3日目には直径2〜5㎜の胞状卵胞が観察されます。この胞状卵胞は卵巣の予備の指標として用いられます。卵胞初期の大小の卵胞が存在することは好ましくなく大きい卵胞は前周期の遺残卵胞の可能性があります。


通気検査

卵管が詰まっていないか卵管内に圧力を使って検査する方法で卵管造影よりも簡単な検査です。カテーテルという管を膣から挿入して子宮口まで到達させます。そして、子宮口から子宮内に炭酸ガスを送り込みます。炭酸ガスを送り込んだあと腹部に聴診器をあて卵管を通る音を聞いて卵管のつまりを探します。所要時間はクリニックによっても違いますが10分ほどで終わります。


子宮鏡検査

子宮鏡検査とは子宮の内部を内視鏡でみて検査するものです。月経終了直後から月経10日目ごろにまでに行われます。検査の時間は10分ほどで終了します。子宮鏡をすることで子宮内膜ポリープや子宮筋腫、子宮奇形や癒着などを確認することができます。小さなポリープなどは検査中に切除できることもあります。習慣流産や着床不全などの異常がある場合は保険適応がありますが、特に問題ない場合は自費となりクリニックで異なりますが1〜2万ぐらいでしょう。


妊娠しにくいなと思ったらまずは検査をお勧めします。
次回は排卵期の検査について説明させていただきます。