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AMHが低いから、私はもう産めないの? その3

AMHは目覚めた卵胞が出すホルモンですよね。ということは、AMHが0だから、卵胞の在庫が全くないという事ではないのです。卵巣の活性が下がって、反応している卵が今週期は数値に出ていませんよというわけです。だからAMHが0.0でも出産できる人も稀にいるのです。

ただ、反応している卵が見当たらないのも事実ですし、AMHがゼロになって閉経に向かうのも事実ですから、大丈夫だいじょうぶ〜と、のんきに構えていられないのです。採卵をできるかどうかも、分からない水域に来ていますから、ここからは本当にぎりぎりの治療です。

AMHが、次週期には持ち直してくれて、卵巣が少し元気を出してくれれば良いでしょうし、一回0.0になってもほとんどの場合、それで終わりになるわけではありません。少し出たり減ったりをしながらも、段々と採卵出来なくなってゆくのです。

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そのほかに思い出して頂きたいのは、卵胞は寝ている状態から目覚めると、5ヶ月ほどかけて、染色体の転写をし始めるというところです。今月仮にAMHが0.0だったとしても、数ヶ月前から減数分裂をし始めている卵胞が、まだ数週気分は排卵されずに、存在している可能性もあるのです。

これらの卵胞達が続けて数周期排卵に向かってくれるなら、そしてその中に遺伝子レベルで、コピーミスの少ないものが残っていてくれれば、そこに出産へのチャンスが残っているかも知れないのです。実際にAMHが0.0でも出産した患者さんの卵胞は、そういった卵だったかも知れません。

AMHが低いから、わたしはもう産めないの?その答えは、産める可能性はまだある。でも残り時間は少ないから、とにかく諦めずに、ここ数ヶ月間頑張ってみよう!という感じになります。

ここまで来ると、諦めた時が本当の終わりなのだなあと、つくづく思うのです。