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高刺激の治療に見切りをつける時って、いつ?

高刺激系の不妊治療を繰り返しているのに、なかなか赤ちゃんに恵まれない患者さんがたくさんいるのですが、そうした方達はどうすれば良いのでしょうか?

強い排卵誘発剤で一度にたくさんの採卵をするのに、何度移植をしても妊娠反応が出なかったり、着床はするけれど流産を繰り返すことが多いのです。

この差の多くは、採卵された胚に産めるレベルの染色体を持ったものがあるか、無いか?の差なのですね。染色体(体の設計図)の転写が間違いなく行われていれば生まれるという事です。

転写にすでに間違えが起こっているものが受精して分割して、例えば胚盤胞になって凍結されても、見た目にはグレードも良い凍結胚でも、設計図のどこかが(遺伝子異常まででは無いにせよ)間違えている胚が大きくなっているだけの凍結胚を何度も移植している状態なのです。

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ここで色々な排卵誘発剤を試してみたり、ロング法やショート法、アンタゴニスト法、マイルドな刺激(HCG+クロミッド)など薬の種類を変化させていっても、染色体の中身が改善しなければ、結果は変わらないのです。排卵誘発剤は卵胞を大きくはできますが、一部間違えた染色体のタンパク質の配列を修正してくれる訳ではありません。

さて、こうなってしまった患者さんに、更に同じ方法での刺激をお勧めするのは流石に無理があるかなと、あなたも思いませんか?

そこで、あなたもご存知の、低刺激の不妊治療をお勧めすることになるのですが、こういった治療の繰り返しになるよりも、もう少し早い時点で低刺激の治療を行なっている病院の情報を患者さんにお伝えした方が、より良心的かなと考えているのです。